小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座

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第1回|武田徹「書くことは、生きること」①

*以下、受講生の講座ノートから抜粋したコメントです。

講座のポイント
1. 情報の通り道としての人間
・情報の束としての人間、情報の通り道としての人間。
・ジャーナリストとはその人の情報・記憶を次世代へ残していくこと。
・文化的遺伝子は情報を入れたり出したりしながら継続していく。コミュニケーションの持続。
・ミーム(文化的遺伝子)とコミュニケーションの継続。

2. 書けないときは情報が足りない
・「書けない」という問題を実存的に捉えて考え込むのではなく、
単に情報量が足りていないという物量の問題だと思おう。
・書けなければ調べる。
・書けないのは情報量が少ないから。まずはよく調べること。
・書けない時は感動(言葉の蓄積)が足りない=取材が足りない。
・書けないというのは、情報が少なく当てはまる言葉を持たないということ。
・書けないのは、言葉が溜まっていない、情報の蓄積が足りないから。
・書けないときは、悩むより調べることが大切。
・伝えたいこと、書きたいことが、書けないとしたら、
自分の中に情報が足りていないから。

3. 書けなければ調べる
・Input(得る情報)からOutput(表現される情報)までの間の、よい通り道になろう。
・情報のInputとOutput。
・情報を入れて出していく。
・持っている情報によって、自分の内部が出来上がる。
・outputするためには、多くの(output以上の)inputが必要。
・「いかに良き情報の通り道になるか」情報の取捨選択の重要性。

4.調べる方法
・情報をうまく調べる為に、「調べる」方法自体について知ろう。
・まずは調査(情報のInput)から。
・情報は、世の中に溢れている。全てを精査することは不可能なので、
調査の方法を知り、良き情報を得ることが大切。
・調べる方法にはそれぞれに違う特徴があり、
方法がそれによって得る情報にも影響を与える。
・疑うことから始める(インターネット・書籍の仕組みを知る)。
・対象に近づいてみる。観察するだけでも情報は得られる。
・調査方法のメリット・デメリットを理解した上で調べること。
・調べることを調べる。
・input(調査)の方法
1、インターネット
2、文献調査
3、非干渉調査法
それぞれの特徴を知り、上手に付き合って行くこと。
・調べ方①ネット検索の歴史や良し悪しを知って調べよう。
・調べ方②文献調査の良し悪しやシステムをを知って調べよう。
・「調査は干渉力があるものと無いものを組み合わせるとよりよい」。
・調査は重要→ネット→文献→取材(非干渉)。
・自分なりの本探しのコースを作る。
・書店を上手に使う。
・検索サイトは、それぞれの特性を知った上で利用する。

まとめの一言
・まずはやってみる。
・調べることに巧みになるために、調査方法について調べることが大事。
・充分な情報の蓄積が、言葉を内から溢れさせ、文章を書かせる。
・良いものをoutputするためにはたくさんのinputが必要だ!!
・ネットや文献の歴史や特徴を知って、まずは調べてみよう。
・調べるにも技術がいる。
・伝える、書くための準備体操。調べることで視野が広がり、新しい視点を発見する(その中に独自の視点が生まれる!)。

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第2回|武田徹「書くことは、生きること」②

*以下、受講生の講座ノートから抜粋したコメントです。

講座のポイント
1.インタビューの準備をする
・とにかく、あらゆる手段で調べる(ネットは便利)
・知識をむさぼる(文献も大切)
・しかし、その精度は自ら確かめる(いろいろな角度から情報をチェックする)
・インタビュー=「楽しい会話」ではない。こちらが聞きたい事についての情報を得るためには、単に「相手に気持ちよく話させる」以上の技術が必要。反対の事を両立する事も必要。事前に準備して方向性を持っておく事と、その場の流れに対応する事。親しさ(近づく)と、客観性(距離を保つ)。
・インタビュー前に作品内容・ボリュームを考え、下準備・調査をしておく。
・目的・目標をはっきりさせ事前調査により、誰に聞くか、何を聞くかはっきりさせておく。

2.インタビューを実施する
・インタビューはケースバイケース、信頼感を得るためのインタビュアーの人間性が大事。
・インタビューは、未知の領域に踏み込むつもりで。予想外のことが起きることに対して、構えをもちながらも、その予想外の出来事を楽しむようにする。
・インタビューは会話。
・インタビューは教養力が必要。
・物知りであること、相槌が打てる。
・次の話を引き出すことができる
・インタビューの技術、あの手この手で粘り強く取材する人間力、がものをいう。
・録音で、相手の話の「表情」を読む。
・一度で全ての目的を達成しようとしない。再度の機会を持てるような関係を作る。
・インタビューは決して「楽しい会話」ではなく、むしろ「不自然なプロセス」

3.インタビューを分析する
・語られた内容がそのまま実経験(事実)を表わす、と思い込まないこと。インタビューするという行為、インタビューを受けるという行為の相互作用から出て来た情報は、その「場」で改めて生まれた「真実」なのだ、という視点も持とう。
・「語られた経験」から「実経験」に遡れるとは限らない。
・言葉は言葉として構築される。
・ その人個人の思い、その人の属する集団の考え、その人が生まれて暮らす社会全体の空気(あえて言葉にされないお約束事とか?)それらが混じり合って、1人の人の口から「その人の言葉」として話される事がある。
・ 会話の場の力学に注目!
・ 聞き手が話し手に対して、「ある役割」を期待していなかったか?
・ 沈黙は誰かのもの。沈黙はその人の表現のひとつ。言葉で話された事だけが表現ではない。
・語られなかった言葉の中に真実を見いだすために、録音した情報は重要な手がかり。
・思い込みを改める為にテープを聞いてみるとよい。
・録音には、メモや記憶以上の言葉や情報が詰まっている。何度も聞き返して、生きた言葉を掘り起こす。
・テープ起こしから、いかに多くを引き出し、相手の「本音」「いいたかったこと」を見出す。
・「テープ起し」の重要さ!「本音」を見出すための、知識と経験と勘の決断。どこまでが個人の語りで、どこからが共同体の語り、社会の語りであるかを的確に区別しなければならない

4.インタビューを作品化する
・加工、研磨。磨かないとゴツゴツするし、磨き過ぎるとツルツルになって、原型を留めなくなってしまう。どの位の加工が許されるのか それはどんな要素によって決まるのか。
・取材で得られた情報から「作品」として再構築していく。
・「語られた言葉」→「書かれた話し言葉」→「読ませる言葉」と作品化していく。
・取材で得たものを作品化=文章化する際の「加工」の許容度=編集・再構成・削除・追加。

まとめの一言
・インタビューは勝手に飛び跳ねる生き物。乗りこなすコツが要る。
・「事実」を注意深く探り出し、慎重に表現していくこと。
・取材の要領は一行では伝えられない。
・テープおこしにおける間(沈黙)、ニュアンスの重要性。
・「沈黙」のもつ意味を知る。
・あきらめないで次から次へ対応できる知力と気力が大切!
・必殺交渉人(心理や場を読み巧みに言葉を引き出し、自分のペースにまき込む。)
・分析をするためにテープおこしの作業は大切。
・テープ起しによって本音がみえてくる。
・インタビューは楽しい会話ではない。
・語られていること=実体験でないこともある。
・「語られていること」を分析することで、みえてくるものがある。
・インタビューは「個人の語り」「共同体の建前」「社会通念」の3点から分析する必要がある。
・取材に応じてくれた人自身と「語り」自体を大切にする。

第3回|武田徹「書くことは、生きること」③

*以下、受講生の講座ノートから抜粋したコメントです。

講座のポイント
1.ルポルタージュの書き方
・ ルポルタージュ(事実的文章)は事実をいかに正確に伝えられるか否かが評価される。
・ 「意味を取り違えたり、分かり難い」これは修飾する側とされる側が煩雑であったり、整理されていない場合でも起こる。加えて句読点の位置も重要である。
・ 事実的な文章の書き方。(本田勝一『日本語の作文技術』を踏まえて)
①修飾する語とされる語のルールは、その関係が入り組まないようにし、その順番が逆になったり、離れすぎないようにする。
②修飾の語順のルールは、長い修飾語は前に、短い修飾語は後ろにする。
③テンの打ち方のルールは、「思想としてのテン」を生かすために、特にテンを打つ必要のないときには、なるべく打たない。
・ あらゆる表現は読者に認められるかどうかのみを基準として評価される。
・ ルポの文体は、とにかく人に伝える形で。
・ ルポの表現は、さまざま自由に。
・ 誤読されずに、事実をきちんと伝えるための文章には、作文の具体的なコツがある。
・ 名詞と、それに係る修飾部分の呼応関係を明確にするために、語順や句読点を適切に使う。
・ 語順や句読点のルールを守らない場合、そこに筆者の意図がこめられている。
・ 修飾される側とされる側を明確に意識して、文字数の多い順から先にして書く。
・ 誤読を防ぎ、強調したいとことや思想を込めるために「テン」を打つ。
・ 事実を語るにはルポルタージュだが、内面に迫るには小説の形もあり得る。


2.沢木耕太郎のルポルタージュ
・ ルポルタージュは「表現の自由」を貫けるジャンル(沢木耕太郎を巡って)
①ニュージャーナリズム②私ノンフィクション③彼(彼女)のノンフィクション④小説といろいろな書き方に挑戦。
・ 沢木耕太郎の作品に見る、ニュージャーナリズムの表現の中での「筆者のいる位置」の変化
①「テロルの決算」...上空から、文中の全ての登場人物、出来事を俯瞰するかのような視点。筆者は、文中で進行する事件の中にはいない。
②「一瞬の夏」「深夜特急」...文中の全ての人物、出来事は、筆者を通して体験され、文章にされる。外界の事象と筆者の内面との相互作用。筆者は文中の全ての中にいる。
③「壇」...文中の登場人物の1人が体験した事を、その人自身が語るかのように、一人称で描く。筆者は彼/彼女の中に入り込む。
・ 沢木耕太郎による、ルポルタージュの可能性の拡大
①小説...ありえる世界、事実らしさを描く為に、「本当に何が起こったのか」へのこだわりを捨てる。「真実」とはどういうものかを捉えるために、「事実」へのこだわりを捨てる。
②写真...写真とは外界の事物をそのまま映し出すもの、しかし、それはあくまで「私」が目  
にした光景だ。自分の目で見なかったものは写真に撮れない。「私」の目を通してのルポルタージュ。
・ 沢木耕太郎の文体の変遷。
第3者としての存在を消したニュージャーナリズムや→私ノンフィクション→第3者の視点でのみ進める→小説

3.ニュージャーナリズム
・ ルポルタージュが自由な表現である事の表れとして、ニュージャーナリズムというスタイルがある。
過去に起こった出来事を「事後報告」という形ではなく、「今、目の前で起こっている出来事」として描く形式。取材に基づく記事だが、いかにも「取材して書きました」風ではない。
・ 新聞と違って、現在進行形で進ませる小説のような文体→ニュージャーナリズムは臨場感がある。

まとめの一言
・ 今私達がテーマとしているルポルタージュには個性的な表現より読み手に意味が正しく伝わるかどうかに最大の注意が必要
・ ルポルタージュは「読者相手の真剣勝負」の世界であり、作文技術を鍛え、表現の形式を選んで挑戦してみよう。
・ さまざまな表現のルポの書き方を一言で表現するなんて…
・ 事実を伝える為の文章には、作文上のルールがある。しかし、形式はとても自由。
・ ルポルタージュとはどんな形でも良い。自由である。

第4回|津田広志「<言葉にできない感動>って何?」①

*以下、受講生の講座ノートから抜粋したコメントです。

講座のポイント
1.生を支えるアート
・潤いのためのアートもあるが、死と向き合い、生を支えるための限界状況でのアートがある。
・アートは潤いのためにあるのも確かであるが、生きるために必要なものに違いないものもある。
・読者の励みになることもある。限界状況の絵(芸術)

2.見ることは作ること
・作品を読むことは作ることと同じだ。
・見る人は作る人、見ることは作ること
・作る人、見る人(見る人も作る人)投射して絵を見る(作ってしまう)

3.「言葉にできない感動」とは
・言葉は権力を持っているし、言葉にした時点で嘘になることもある。 言葉にできない感動とは感情的な物。
・ 「言葉にできない感動」の認識
・言葉によって人を支配、管理、抑圧する、慎重さを求める

4.能動的な鑑賞のしかた
・専門家以外の市民が能動的に芸術に関わり、書くことに参加していく時代が来ている。
・今日では芸術鑑賞は市民の立場で能動的・主体的に
・能動的な芸術鑑賞をする方法は自分の心の奥の声に耳を傾けること。
・自分の感じ方を大事にしながら、さまざまな角度から見たり、立つ位置を変えたり、細部にも注目して見たりして複数のまなざしを作っていこう。
・感情を先にして考え、予測不可能な結論に向かう。作品を作るように色んな角度から物を見るようにすると、立ち位置によって見え方が変わってくる。
・制作過程、作品のすべてを作者がコントロールしているのではなく、作者自身も予期せぬ世界に入っていくものである。
・「複数のまなざし」の存在、「ともに考える」時間について諸々
・コントロールできない未知なものの出現。いろんな角度でものを見て、組み立てて行く、構築して行く
・幻想に近い現実がある。逆説的にものを見る
・作家のポジションを忘れがちなコトに気付きました。
・逆に、自分のコトばかり反映しすぎでつまらないことにも気付くが、どうしたらよいのやら。

まとめの一言
・色んな角度からアートを読み解いていくことは、色んな物事にたいしても有効である。
・さまざまな角度、細部にも注目して、自分の心の奥の声に耳を傾けアートを読み、その感動を書いてみよう。
・見る人は作る人:鑑賞する時人は自分の中に小宇宙を作っている
・私の「言葉にできない感動」はまだ言葉にできません。

第5回|津田広志「<言葉にできない感動>って何?」②

*以下、受講生の講座ノートから抜粋したコメントです。

講座のポイント
1.感動の世代差
・前回の言葉にできない感動には、死に向かっての感動と、生に向かっての感動があり、それらには世代間の格差があった。
・年齢によって感動するものが違う。年齢の高い人ほど死、低い人は生きること。

2.書くテクニック
・アートについて書くには、比喩、逆説、否定形の3つがあるが、比喩、逆説にはテクニックが必要である。自分から出た言葉でないと空々しくなってしまうので注意する。
・自分自身の立ち位置を確認し、比較、類似等をしながら書き進める。
・言葉にできない世界(言葉の意味を超えた世界、多義的な意味の世界)を語る方法として、比喩・逆説・否定形。
・固定観念からの解放(否定形)

3.書き手のタイプ
・文章を書くにあたっては、感情が溢れ出すタイプと、抑え込むタイプがあり、感情が溢れ出すタイプは言葉を削っていくようにし、感情を抑え込むタイプは子供のように感じてみることが大切。
・2つの落ち入りがちな型、感情過多型値とフリーズ型。

4.見る行為
・見る行為もまた作る行為である(二次的創造)。
・「どのように作られているのか」を味わう、見ることの経験。
・単一(単純)、細部に気をつける、作家と一緒に走ろう!!

5.主観と客観
・メッセージが強すぎる明確すぎるために、ゾーン(感動)が狭くなる。自分の感情を大切にする。そして、自分の世界から脱出する。
・主観的感情から客観的視点へ。
・始めに感じる似たりよったりの感情を突き詰めていき、客観的に自分だけの感情を拾いだす。

まとめの一言
・言葉にできない感動を書くことは、より深く自分の内面を探っていくことなのだ。
・世の中の理不尽さかなあ、自分と社会(親や友達)との葛藤がある気がする。少し投げやりな部分と、空を見つめる雲を流れを見ることで自分の存在のありかをたしかめる。と見た。(孤独感と青空)→子どもの写真を見て。
・比喩・逆説・否定形などを文章を書く上での単なるテクニックとして使うと、筆者の自然な感情の表現を阻害してしまう。

第6回|津田広志「<言葉にできない感動>って何?」③

*以下、受講生の講座ノートから抜粋したコメントです。

講座のポイント
・ リラックス。感覚は開いているが、集中した状態で見る。(むずかしそうだ!)
・ 書くということはリラックス。
・ 発見を日常におろす、リラックスして書く。
・アートに?ポジティブとネガティブはない!!
・ 普遍性。赤の他人にも理解できるか、必要か。
・ 赤の他人に向けて分かりやすく書く。特に読む対象を考える。(お年寄りか、子供か等)
・×闇から逃げる。○闇を光に変える→そして、それを日常へ。
・ 文章のスタイルには4つのタイプがある。
①20人に1人のオーラを持った天才タイプ
②オーラのように見えて闇のタイプ
③闇を光に変えようとするタイプ
④ただ闇のタイプ 
プロの作家に多いのは③のタイプ
・ やっぱり起承転結。起で爆弾を落とし、転は驚き、発見などでしっかりさせる。転が弱いと全体がつぶれてしまう。
・ アーティスト=アウトサイダー
・ アート=デザイン 機能性
・ 人生でのショック=再解釈(集中しすぎる人=分散)。
・outしながらも秩序がある。逆説でしかとらえられない問題を抱えている。
・個性を発見する。
・ 条件の中で文章を書く。いつもの感じで書くと落とし穴だよ。
・ リズム感が大事。ひらがな、カタカナ,漢字を使い分ける。
・ 市民として「目利き」になり、「きれい、うまい。やさしい」+αを考える。この「α」が大事。アートが福祉の現場に入って行くことも、これからは重要。両方とも「毒」の要素の扱いが大事。

第7回|若林朋子「想いを伝える申請書づくり」

*以下、受講生の講座ノートから抜粋したコメントです。

講座のポイント
1.メセナについて
・日本はメセナ大国。民間企業のメセナについては世界をリードする歴史がある(ex.1909年「三越少年音楽隊」など)。反面、国家や自治体的なメセナについては、立ち遅れている面も多い(ex.1968年文化庁設立)。
・現代的な企業メセナのあり方。古くは企業名を冠した名称の芸術イベント(=冠協賛)が代表格だった。だが、メセナ概念が広まり始めた1990年(俗に「メセナ元年」とも称する)以降は、直接的な広告宣伝活動とせず、間接的な見返りをになうメセナ活動が増えている。
なお、ここ数年、企業の社会支援活動にも変化が見られ、芸術単独よりもっと多面的な要素を含む(教育・研究を目的とした芸術支援や、理科的な要素を含んだ舞踏教室の支援など)ものも増えてきている。
・企業体のままメセナを行うのは自ずと限界がある。メセナは企業の利潤追求の原則に直接的な寄与をもたらすものではないためだ。そこでメセナを活動目的とした財団(公益法人)を設立する例も多い。また、企業が金銭的な支援ができなくとも、自社の技術や社内施設を空き時間に提供するなどの工夫がなされ、必ずしも直接的に費用負担するだけがメセナではなくなってきている。
・現在のメセナは長く続けるために、企業のブランドイメージの向上などの、間接的な見返りを求めている。
・メセナを提供する企業の情報は、Webサイト「メセナビ」が豊富である。また、ジャンルやテーマに合わせた企業を探し、会社情報を参照すると、メセナ活動をやっていることを公表している場合もある。

2.企画書の書きかた
・メセナ支援を受けるための申請書類は企画書といえる。ポイントとしては、文化面の新聞記者のように、報道する価値がありそうかなど、客観的かつ厳正な目で申請書を読み直すことだ。とくに、短くとも強い1語コピー、企画内容を3行で語れるボディコピー、視覚にも訴える資料類があると良い。
・企画書を書く前に、提出先の周辺情報、メセナの実績などを調べて、相手のツボを抑えておき、相手先によって企画書をカスタマイズする。
・企画書でチェックされるのは、企画力、社会性、芸術性、計画性、財務状況、独自性、先進性等である。
・事業の目的を明確、簡潔にするために、5W1Hを柱にキャッチフレーズや3行フレーズを入れ、表紙、見出しなどの体裁を整える。
・責任者の連絡先を忘れない。
・最後に3日くらい寝かせて、校正を含めて見直す。 良い言葉が浮かぶ場合もある。

まとめの一言
・自分の企画と、相手の「求め」が合致するメセナを選ぶことが大事である。
・メセナは、企業から芸術文化への愛を証明するものである。

第8回|大久保広晴「チープだけどリッチなチラシづくり」

*以下、受講生の講座ノートから抜粋したコメントです。

講座のポイント
・簡素でも「いつ」「どこで」「何をやる」を明確にしてあれば伝わる。
・チラシとは新しいライフスタイルの提示。
・別世界への「窓」の役割。
・大事なのは企画の独自性。
・企画段階から広報の人達と方向性を考える。
・ターゲットを明確にして、複数になるならターゲット別に作り分ける。
・何回かに分けて送付するのもいい。
・そのためにコストダウンは必要。
・チラシとは、偶然の出会いを生む。
・人と人をつなぐ手紙のようなもの。

まとめの一言
・なんにしても企画の独自性

第9回|大橋一範「あなたに伝わる!まちコミづくり」

*以下、受講生の講座ノートから抜粋したコメントです。

講座のポイント
1.情報は絞り込んだほうが使える
・焦点を絞った情報集めは重要だ。情報は取材すれば、誰にでも集められるものだ。継続するタウン誌のためには、どのような分野を重点とするかをはっきりさせること。
・ターゲットの絞り込みで情報が活きてくる。 例・文化系のもの、その街で何かしようとしている人、スポンサーの情報 等々。

2.情報はある分野で臨界点を超えないと使えない
・メディアは一定の量を用意してある程度の「情報の臨界点」を超えなければ、使われることがない。NTTの光ファイバー網(INS)の実験からの教訓だが、情報機器を適当にばら撒いても使われない。たとえば50台あるなら50人程度のコミュニティ(例:市民コーラス)に配布すれば、コミュニケーションに役立てられただろう。

3.タウン誌の役割
・コミュニティがあれば情報のやりとりがあるので通信が発生するが、「おしゃべり情報局」的なおばちゃんのいない都市近郊には「街コミュ」は有効。
・タウン誌としての法則は5W3H。3Hは How , Hou much , How to get it
・今は個人でも明日からタウン誌が始められる。Webサイトからスタートすれば、発行コストは限りなく小さくなるし、印刷メディアであれば公民館等で輪転機を借りれば紙代だけで済む。DTP(デスクトップパブリッシング)の恩恵で、個人でもかなり本格的にレイアウトした活字的な印刷物を作成できるようになり、また印刷機器を導入すれば、前日のニュースを即掲載してカラー出力で発行することすら可能になった。
・年間収支は営業の仕方次第。スポンサーを会費制にしたり、業務用のプリンターでコスト減、なるべく1人で賄って人件費の節約等。
・タウン誌はやりようによっては儲かるし(成功例:リクルート、ぴあ……など)、儲けを意識しなければ地域でコツコツと続けることも出来る。その差は営業力で決まるといえる。資本金と規模の目安を示す。5万円メディアとは、紙代程度、人件費をかけない手弁当メディア、50万メディアになると多少印刷品質にこだわれる、100万~200万メディアになると何人かの人間での事業となってくる。今回の「週刊きちじょうじ」はこれくらいだ。内訳はそれぞれ3分の1ずつ、印刷・事務所費・人件費といったところ。「週刊きちじょうじ」の発行だけでは会社が回らないので、パンフレットや書籍制作の仕事もおこなっている。
・よそ者だからこそ地域のことを新鮮に感じられる。

4.PRとは公共でいい関係を作ること
・タウン誌はパブリックな媒体だ。その町の公共関係(PR)を新しく構築するために、常に自己満足で制作するのではなくパブリシティであることを意識して作りたい。タウン誌に広告出稿していただく企業側のメセナについてもこのような姿勢の重要性は言える。ただ単に文化を支援するためにお金を出すことだけではなく、その企業の構成員一人ひとりが地域社会を支えるために何が出来るかを考えていなければ、その企業のメセナにはあまり意味がない。組織全体がメセナマインドを持って、自社の利益だけではなく地域のためにも企業活動を行う姿勢がある企業とタウン誌が協力できれば、地域活性化のためにこれほど心強いメディアもないだろう。

まとめの一言
・良いタウン誌は、ありきたりに見える地元の町が、実はお祭りに満ちていることに気が付かせてくれるものだ。
・全ての講座を通じて「ターゲット」の絞り込みが大切だということ。

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