小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座

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鉄塔Tシャツ ~ in 川口 ~

椛島ちさと の アート活動について
~12316;川口市立アートギャラリーアトリア全館 
ART SALAD 14人展 9/23 (火)-28(日)の展示まで~




 私がアーティストとして活動を始めて早くも12年が経つ。12年もやっていれば「アーティスト」と名乗っても良いだろうか。それ程、「アーティスト」という言葉は私自身でさえ抵抗がある。もちろん、「アーティスト」として食べている訳ではない。日本でいう「アーティスト」は何故か殆ど「ミュージシャン」なのだが、「アート」を生業としている人が名乗るには、なかなか抵抗のある言葉だ。私だけかもしれないが。それでも12年もやっていると、なんとなく認めてくれる人が現れ、気にいって作品を購入してくれる人も、ぼちぼち現れたりする。そんなところからそろそろ名乗っても良いかなぁと思い、名乗ってみている。
 ここまで私自身が「アーティスト」を受け入れるのに時間がかかるのだから、一般のアートとの繋がりのない人にとっての抵抗感ははかり知れない。「美術鑑賞」の好きな方々は多くおられるかもしれないが、私のやっているような「現代アート」と呼ばれる物はやはりなじみがないのが大方であろう。
 これは美術教育にも問題はあると思うが、私は「アーティスト」自身にも問題があると思っている。一時、一本の材木を置いてアートだとするような作品が流行った。これは私にも良く分からない。「コンセプト」なるものを聞けば、まあ納得はするのだけれども。こういった作品は見る人に「分からないなら見ないで良い」と言っているようで、いかがかと思う。それまでの美術史の中で生まれるべくして生まれてきたことだとは思うのだけど、この拒絶感が一般の人を「アート」から遠ざけてきた要因の1つだと思っている。
 まして、もともと日本人は言葉で物事を明確に表現することが苦手な国民性で、同じコンセプトで作品を作っても相手に伝えようとする「言葉」が少なすぎるのだ。恐らく「現代アート」の生まれた頃の欧米の作家達は多くの議論をし、言葉を用いてその作品について語ったであろう。
 しかし、日本人においては身内での議論はあったとしても、その議論を受け入れる一般の人々があまりにも少なく、孤立してしまったのではないだろうか。
 今でも言われることだが「議論」も苦手な国民性である。残念なことでもあるが、この多くの人たちの気持ちを無視して作品を作っても「アート」はますます一般の人から遠ざかっていくだろう。
 そう言う思いから、私はいかに自分の作品がたくさんの人に受け入れて貰えるかを考え、油絵から現在の素材、表現手段に至った。
 そしてこのレポートでその表現についてなるべく言葉を用いて説明し、私の作品を通して「アート」について少しでも理解して貰えると嬉しいと思っている。


なぜ川口なのか!

 今年の3月の終わりごろ、宮川さんから「第4回 ART SALAD展」と「アトリア」での展示のお誘いメールが届いた。
 宮川さんは5年ほど前に閉鎖したGアートギャラリー(銀座)のスタッフをされていた方で、お住まいのある川口を拠点に、Gアートギャラリーで作品を発表していた作家さん中心の「ART SALAD展」をプロデュースされている。私は始めての個展をGアートギャラリーで開いており、その後2回個展をしていたのでお誘い頂いている。
 拠点のギャラリーが無くなるのは作家にとって痛いことだが、私はその頃から銀座ではない場所、もっと身近な場所、というのに興味を持ち始めた頃だった。
 Gアートギャラリー閉鎖の1年後、初めての「MIYAKAWA Produce ART SALAD展」があり、2回目のときは 川口の元・鋳物工場を利用したスペース「川口アートファクトリー」での展示も同時開催された。このときはこのスペースの直ぐ脇にそびえる「エルザタワー」を中心にした風景写真を映像にしてTシャツに投影させる作品を作った。
 私は川口以外にも前橋・市川・松戸等で展示をした際、やはりその場所を中心とした風景写真を使用して作品を作ってきた。よその場所の者がその地域に急に入っていき、何かを語ってもその場所に住む人たちには伝わらないかもしれない。しかし、展示が決まって歩いてみると面白いのだ。私が暮らしてきたところと変わらないような、なじみの鉄塔や家並み。トタンでできた小屋や工場。飾らない生活感。知り合いもなく普段は訪れないような場所で、人々の営みが私の生きている時間と同じように繰り返されていると実感する。そういう細かい発見がある「ちょっと違う場所」でやるのが面白いと思っている。なにより生活者に近い場所。銀座に来て貰うより近いところで、夕飯の買い物ついでに、なんて理想的だ。そのくらいの感覚で見て貰える場所は良い。共感を得やすいのではないかと思うからだ。希望的観測だが。
 今回、「ART SALAD展」と同時に案内されてきたのが「川口アートギャラリー・アトリア」での展示の話しだった。ただ、このときは「平面作品」を中心とした作家さん募集だったので、今の私の作風には当てはまらないかと思いためらったが、後日再度お誘いを受けたので参加することにした。


アトリアについて

 平成15年にサッポロビールが川口にあった埼玉工場を閉鎖し、その工場跡地に「リボンシティ」という大型ショッピングセンターや、住宅街区のほか近隣公園を建設し、この近隣公園の一角に作られ川口に寄贈したものが「川口市立アートギャラリー・アトリア」で、今ではイトーヨーカドーを中心に親子連れで賑わう場所となっている。アトリアの目の前は、小さな子どもたちが遊べるように芝生の小さい丘と水場がある。アトリア自体はウッドデッキに向かって大きなガラス窓があり、非常に開放的な作りになっている。床材としてサッポロビール工場の土台を支えた松杭がギャラリーの再利用されているそうだ。入口も2箇所ありウッドデッキ側を開放することができ、買い物客を呼び込みやすい作りが考えられている。実際に買い物目的で来た人がどれだけ会場に入るのかは分からないが、子供向け、大人向けワークショップが開かれており、アートへの敷居を低くする役割は大きく担っていると思われる。

 そのアトリアへは展示を見に何度か訪れたことはあるが、展示をすることを前提として見たことが無かったので、4月12日(土)に宮川さんのお誘いで下見をすることになった。
  当日、待ち合わせの14時より早めに到着し、駅前にある川口の新しい顔「キュポ・ラ」に向かう。「キュポ・ラ」は川口の豊かな財源を象徴するような充実した施設で、パソコンが自由に使え、映像の編集室なども装備された7Fにあるメディア・セブンや5・6Fには立派な図書館などがある。名画も定期的に上映され、ワークショップも盛んだ。
 そのM4FにはNGOの方々のオープンしている情報スペースがあり、4Fには市役所の駅前窓口がある。その2カ所で川口市内の資料を多少集め、まだ少し時間があるので昼食を買い込み、アトリア前の芝生の上で食べることにして、「キュポ・ラ」を後にした。

 その日の下見は宮川さん、A.S.さん、T.S.さん、私の4人で、アトリアの館長さんに案内して頂いた。
 アトリアは南北方向に縦長で、イトーヨーカドー側の入り口から受付、カフェ、奥に3室あり、「展示室A・B」と「スタジオ」となっている。西向きに前面ガラス張りで、芝生の上で遊ぶ子供達が見える作りになっている。
 まず、今回展示予定の展示室AとBを見せて頂く。その日は銅板レリーフの作家さんが展示されていた。天井高は5.33mで壁面は7.01m×10.54mこの展示室には自然光が入らないよう窓側に壁がある。(ガラス窓と壁の間は3.14mあり廊下になっている。)映像作品やライトを使ったりする作品の場合は明るさの調整が効くのでこの方が都合が良い。
 ただ、1室をパネルでA・Bに仕切っていることと、窓側にある壁で天井高の割に圧迫感がある。それと、以前はなかったピクチャーレール(作品をワイヤーで吊るすための細いカーテンレールのような物)が壁面4.8mのところに取り付けられており、これが宮川さんと平面作品を展示予定のA・Sさんが気に入らなかったようで、隣の「スタジオ」の方も見せて貰うことにする。
 こちらは窓側に壁はなく、外の光が直接入ってくる広々とした空間だ。「スタジオ」ということで「ワークショップ」が開かれたりするので、流しや銅版プレス機等が置いてあり、床・壁面が多少汚れている。しかし、隣の部屋に比べると明らかに開放感があり、天井高も活かされている。壁面は11.76m ×13.70m、前面は床から2mくらいまでの高さの大きなガラスで幅11.76mある。私は銅版画プレス機の置いてあるコーナーがとても気に入った。2.27m×2.88mの飛び出るような一角で側面もガラス窓が天井近くまであり、光が降り注いでくる。この銅版画プレス機が無ければとても良い場所であった。もちろん展示の時にはどかせるだろうと思い私はこの場所を、ということになった。
 宮川さんを始め他の2人も気に入ったようで、「スタジオ」の方を予約する。
 しかし、後日この銅版プレス機が移動出来ないということが分かった。確かに400kgあるプレス機を動かすのは無理だというのは、以前「版画工房」に勤めていたので途中から薄々気づいていたが、どうにかして欲しいなぁという希望が強かったので、非常に残念だった。しばらくなんとかそこを使って展示することを考えても見たが、良い案も浮かばず、もんもんとしていたところ、別の作家さんでそのプレス機を隠すような作品を作ってくれるという方が現れ、なんとかその問題からは解放された。
 ただ、ならば何処に展示するかがまた問題で、改めてまた下見に行くことになった。

5月4日(日)連休の中日に2回目の下見に行く。
 この日は私の他にまだ下見をしていない作家さん2名が来ていた。前回おおまかに展示場所を決めてしまっていたので、私は一体どこに展示したら良いのか不安な気持ちで臨んだのだが、いつの間にか宮川さんに窓側に割り当てられて、作品のイメージもさして崩れないので、なんとなく納得し、窓に物を貼るための指定のテープや、釘打ち可能な場所等を聞いて、アトリアを後にした。

川口の風景を収集する(写真撮影)

 その後、アトリアの隣にあるショッピングモールのArio内でお昼を食べ、14時頃宮川さんと他の作家さんとも別れ、数日前に目をつけていた川口ジャンクション方面に写真撮影に向かう。
 川口の地図を見ながら、この話しを貰う前にはまっていたジャンクションがあるのを発見し、Googleであたりをつけて航空写真を見ていたら、更に発見!ジャンクション側に赤白鉄塔があるではないか!!
 この下調べに興奮しながら川口駅東口、そごう前よりバスに乗り、目的地に最も近いバス停「神根支所」に向かう。途中、「青木」という地名のところあたりでも鉄塔郡を見かけ、次回はこの辺りと狙いを定める。
 バスを降りると生憎の曇り空。鉄塔はほぼ見上げの状態で撮るので青空が一番決まるのだが。しかしここまで来たのだからと思い直して歩き始める。辺りの目印はとりあえず何も無く、住宅街と工事中のような造園屋さんを通りながら地図と住所を見比べながら進む。小金井市も造園業が多いが、川口もまた規模の大きい造園業の町であることが分かる。近くに「グリーンセンター」なるものもあり、それを象徴しているようだ。
 そう思いつつ緑の山を見上げていると、発見!赤白鉄塔である。その位置からは遠いので写真の対象にはなりにくいが、見つけさえすれば後は電線を追えばよいので簡単。電線をジャンクションのありはずの方向へ向かって追っていく。住宅の角を曲がり少し開けると、やはり見えた。ジャンクションだ。そしてこの広がりは造園の畑のおかげである。
 ジャンクションと赤白鉄塔、望み通りの光景に興奮しながらも、これが青空だったら・・・と悔しくも思う。今回の作品では写真を透明フィルムに出力して 窓に貼ったりもするので、「色」がないと映えないのだ。そして撮っている対象物を言えばかなり彩度の低いものばかりなので、「青空」に頼りたくなるのだ。まして、「ジャンクション」はかなりモノトーンである。当然車の往来は多いが、歩いている人も殆どいない。歩いているうちには産廃置き場なんかが見えてきて、殺伐とした感じだ。ジャンクションの反対側に行こうとしたが、外環自動車道の真下をくぐる排ガスで真っ黒に汚れた誰も渡っていない歩道橋を渡る気になれず、断念してしまった。
 そして、曇天はますます極まり、想定のルートを歩き終わる頃にはポツポツと降ってきてしまった。

7月12日(土)芝川の西側の岸辺に沿って歩く。
 5月に当たりをつけた「青木」というところを調べたところ、近くに「芝川」という川があった。川沿いは比較的鉄塔が多いので、これも期待が大きい。やはり川口駅のそごう前より「鳩ヶ谷団地行き」のバスに乗り込み、「上青木5丁目」というところで降りる。大き目の道路沿いに懐かしめの商店がいくつかあり、川のありそうな方向を見るといきなり鉄塔発見だ。しかし、それと同時に「鳩ヶ谷市」の看板も見える。今回は「川口の風景」がテーマであるので、これではまずい。趣味用に1枚撮って、道の先の橋になっていそうな方向へ向かって歩き始める。橋に至る道が上下2つに分かれ、上の橋へは車しか行かれないように見えたので、下の方の道を行く。すると、土手が現れ「芝川サイクリングロード」となっているので、その道を歩くことにした。鳩ヶ谷との境にあるからか、橋は「境橋」と言う。川口側に立ち、反対岸の向こうに見えるのは住宅外とJUSCOを中心にしたショッピングモールである。
 川口はその昔鋳物工場の多い町で有名だったが、私の見るところ高層マンションがぐっと増え、人口も増加したに違いなく、そういった大型商業施設も増えている。マンションも商業施設も恐らく大方鋳物工場の跡地に立っているものが多いであろう。
 その、住宅街の向こうには「川口グリーンゴルフ」、その向こうに赤白鉄塔。これは5月に歩いたジャンクション側を通っている鉄塔ラインである。この時点ではもう1度ジャンクションの方へも行きたいと思っていたが、芝川沿いの良さと、あまりの暑さに断念することになる。
 歩き始めの境橋はところどころ土手に大きめの木があり、日陰もあったのだが、上根橋を過ぎるとそれもなくなりひたすら暑さの中を歩く。ときどき高校生と買い物の主婦の自転車とはすれ違うが、歩きの人は見かけない。「熱中症」が心配される暑さなら仕方ないか。
 上根橋から下流方向の景色は鮮やかなペンキで塗られた工場と、薄いグレーの鉄塔が太陽で白く輝き、とてもきれいだったので様々な構図で狙う。
 橋を渡り今度は反対側から青木町方向を見ながら上流の地蔵橋に向かって歩くことにする。
 橋の袂には松葉ボタンが咲いており、この花を入れて鉄塔を撮る。このあたりから桔梗や葵、凌霄花などが咲いており、私としては珍しく花を中心にした風景を撮る。
 芝川沿いに歩いて橋を3つ分渡った辺りで、頭がくらくらしてきたので終了することにした。そして、バスを待っているうちには雲行きが怪しくなり、またしても大粒の雨に降られることになった。
 何故か今年の川口での撮影は行く度に雨に降られている。

ジャンクション付近と芝川沿いを歩いて気付いたこと
 「川口」というだけあって「川」に寄って発展してきた町なのかもしれない、ということだ。川があれば江戸時代から流通に困らない場所であっただろう。荒川から支流が幾本も伸びていて、隅々まで物資が行き渡っていたはずだ。これが川口の豊かさの1つの要因なのだろう。しかも現代の流通の要の高速道路のインターチェンジまであれば、発展は現在まで続いていて当然である。それでいて豊かな緑もあるのは、素晴らしいことだ。
 そして、この「川」や「道」というのは作品化して行くにあたって大事な案内役なのだ。

作品化するにあたって

 以上のように私は展示の前にその場所の風景写真をたくさん集める。この2日間の他に以前歩いた場所の風景写真も使用しようと思っている。歩き回るとかなり広く、全ては周りきれていない。それは市民にとっても同じなのではないだろうか?自分の住む小金井でさえそうなのだから、川口程広ければ行く先も決まってくるだろう。
 そういった場所、公の施設でもなんでもないような場所。暮らしのある場所。そういう場所に人々が同じように暮らしていて、訪れない場所はある。そういった風景を自分のものとして、見ている人のものとして受け取ってもらうために、Tシャツという素材を使う。
 私があらゆる風景を目の前にして、いつも感じていることは「自分」の存在である。これを形にしようと思うとき、その場にいた自分を反映したくて仕方がない。以前、平面の絵画を描いていたときは、自分はそういう気持ちでいっぱいだった。しかし、見てくれる人はどうだろう。絵の中の風景にまで潜り込んでみようという気持ちになってくれるだろうか? もっと身近に、もっと親近感のある形で、アプローチできないものか、そういう思いから「Tシャツ」という着ることが前提の身近な素材に行き当たったのである。
 「風景」は写真をTシャツにアイロンプリントして、私よりも客観的な「カメラの見た風景」と、私自身が見てきて「心に残っている線」を糸で描くように縫い付けて、それぞれを繋いでいく。別々の風景でも少しのズレで繋がっているという意図がある。
 
中村良夫氏の「風景学 入門編」「風景学 実践編」を読んで

 風景画というと一般的に、海、山、川、田園風景、都市の街並み等、様々な場所が古くから描かれてきた。しかし、それらの中には実際には見えているはずの物で、風景を感じる上で大事な要素が除外されているという。それは、必ず視界に入るはずの自分の体だそうだ。人は必ず自分の体越しに風景を見ている。これは風景を見るときには脳の中では必ず「自分」を認識しているということだ。常識的に自分は見えていないと自ら思い込んでしまっている。しかし、自分がその風景に入り込んで、自分の肉体と比較して1つの風景と感じているのだ。ということは、風景に対峙して自分を意識するのは当然のことなのだ。これは、私が考えて作品化していることに合致しており、こういった考え方があるのを知り自信を得た。

臥遊
 古くから歌や絵画に読み込まれてきた「風景」は、自然が中心であっても必ず其処に人や家など、人のいる気配を漂わせたものが多いとの事。それが、その物語に入っていくためのポイントとなっていたのだ。山奥の小屋で書を読む僧や、山襞や川辺などを目で追うことで、その山水画の中に入り込んで景色を楽しむ。そういう約束事があったのだそうだ。
 私自身も風景を扱うときは、人物を描かないが、人家など必ず人の息吹を感じるものが中心となる。それと合わせて中心となるのが「鉄塔」や「路地」たまに「立体交差」などである。それは「その先」を暗示させる物である。その電線に沿っていくと何処まで行くのか。その路地の先には何があるのか。立体交差ではどの道に乗るのか。選んだ先は何処なのか。いろんな「その先」があるのだ。そう言った物に興味が湧くのはいにしえからの物だったのかと、これも得心した。
 そしてこの川口には川も鉄塔も大きな道もある。小さな路地もある。「絵」になる風景がいっぱいあるのだ。

自己認識
 近頃はブログでの書き込みで自己確認をする人が多いようで、反応がないことで自信を失ってしまう人が僅かにおり、自暴自棄になって殺人を犯す人も出てきている。悲しいことだと思う。
 私もPhoto Logという形で写真をブログという形で公表しているが、コメントを貰っても返せないまま、反応は無くなってしまった。それでも僅かながらに見ていてくれる人はいるようで、確かにやりがいはあると思う。しかし、そこで自分の存在を確認しようとは思っていない。
 何故だろう、外へ出てみれば自分に風があたる、突然の雨に降られる、大きな山に吸い込まれそうになる、巨大な人工の構築物に圧倒される、そういったことでも自分というものを感じることは出来ないだろうか?
 ましてそういった風景の中には人が生活しているのだ。確かに全く関わりはないかもしれない。実際私自身は人見知りで、積極的に人に声をかけたりしない。しかし、全ての人と関わりを持つこともまた不可能であるのだから、僅かなふれあいでも自分自身を認識することは出来ると思うのだが。
 そういった薄れいく人間の関わりを無理にでも繋げていく、繋がっているんだという意味を込めて、特別でない風景の写真がプリントされたTシャツに、糸を一針一針縫い付けて繋げていこうと思っている。
 そして、これが展示スタジオの窓から外へ向かって展示することで、なるべく多くの人の眼に映るようにしたい。

 なんかTシャツが干してある、よく見たら川口の風景が繋がってる。
その人の知っている風景かもしれないし、知らない風景かもしれない。でも、皆繋がっている。
そのTシャツを着ていることを想像して。そこに自分が在ることを感じて欲しい。
 そう言う気持ちが伝わるような作品作りを、さすがにもう始めなければ・・・・。


以下 実際の展示の詳細です。
作家さんの一人一人が同じようにご自分の思いを込めて作品を発表します。
お時間の都合のつく方は是非,お越し下さい。

第4回ART SALAD展
2008年9月22日(月)〜10月5日(日) 
    会期中無休  10時から最終日は19時(17時)

現代アート・36人の作家・ART SALAD展開催

会場: masuii R D Rギャラリー
     川口市幸町3-8-25-109
     JR京浜東北線川口駅 東口徒歩6分
会期: 9月22日(月)〜10月5日(日) 14日間です
     会期中無休  10時から19時(最終日は17時)

同時開催
川口市立アートギャラリーアトリア全館 ART SALAD 14人展 9/23 (火)〜28(日) 無料
 9/23 12時〜18時 9/24〜28 10時-18時  (入館は17時30分まで)

上畠益雄 小原典子 笠井千鶴 椛島ちさと 河合悦子 小林信恵 佐藤朋子   
佐野純子 白木稔久 須藤彰子 瀬沼俊隆  中川るな 古澤優子 源由紀子

アクセス: JR川口駅(京浜東北線)東口から徒歩約8分。駐車場はありませんので、
      公共交通機関をご利用ください。
開館時間: 10時~18時(入館は17時30分まで)
休館日:  毎週月曜日※月曜日が祝日の場合はその直後の平日

お問い合わせ:川口市立アートギャラリー・アトリア
郵便番号:  332-0033
       埼玉県川口市並木元町1-76
       TEL 048-253-0222
       FAX 048-240-0525
       URL:http://www.atlia.jp/

巡回展
ART SALAD韓国巡回展 (ソウル・インサドン)
2008年12月17日(水)〜12月22日(月)
10時30分~18時30分

会場 :KWANHOON gallery クァンフンギャラリー
住所 :195KWANHOON-DONG,CHONGRO SEOUL 110-300 KOREA
URL :http://www.kwanhoongallery.com

椛島ちさとのHPです。
URL:http://members.jcom.home.ne.jp/c-kaba/
これまでの展示の様子をアップしています。

(椛島ちさと)

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